-目次-
1. こどもの日ってどんな日?
2. どうして「こいのぼり」と「かぶと」なの?
1.こどもの日ってどんな日?

毎年5月の連休のうちの1日として広く知られている「こどもの日」。こいのぼりやかぶとを飾って、男の子の節句のようなイメージを持っている方も多いかもしれません。
これは「端午の節句(たんごのせっく)」として、男の子の健康と成長を願う日としてお祝いをしていたことが始まりであったためです。
でも、実は今は「こどもの日(5月5日)」は「すべての子どもたちの成長と幸せを願う日」となっているのをご存知でしたか?なんと1948年(昭和23年)に、法律で5月5日は 「こどもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」 と定められているそうなのです。「父への感謝は?」と、気になるところかもしれませんが、要するに「家族みんながそれぞれを尊重して感謝し合う日」だと思って、みんなで楽しく過ごすのが正解かもしれません。
ただ、3月3日は女の子の節句として、5月5日は男の子の節句としてかぶとやこいのぼりを飾ってお祝いしていますし、今でもこどもの日は男の子の節句というイメージではあります。
お子さんが男女ともいるのであれば、3月3日は女の子を、5月5日は男の子を主役に。あるいは3月3日も、5月5日もどちらも性別にかかわらずどちらも主役にして過ごすのも良いかもしれません。
2.どうして「こいのぼり」と「かぶと」なの??
こいのぼり

「子どもが元気に強くたくましく育ちますように」という願いを込めています。
鯉という魚は、中国の「登竜門の伝説」のなかで唯一激しい滝を諦めず登り切って、見事に龍になった言われているそうです。そのため鯉は「元気に、困難に負けずに大きく育ってほしい」という親心から飾られるようになったと言われています。
ちなみに、こいのぼりのパーツそれぞれにも意味があります。
・一番上の「吹き流し」:風の流れを受ける、魔除け
・黒いこいのぼり(真鯉):お父さん
・赤いこいのぼり(緋鯉):お母さん
・青・緑・オレンジのこい:子どもたち
かぶと

かぶとは、男の子の成長を祝い、無病息災を願い、災厄から身を守ってくれるようにという「お守り」のような存在です。
かぶとは、戦国時代の武士にとっては、敵の攻撃から頭部を守ることで、命を守る役割を果たす自分の身を守るためのとても重要な武具でした。
このことから、子どもの日に飾られるかぶとは、子どもたちが病気や事故などの災厄から身を守られ、健やかに成長するようにという願いが込められた、お守りのような意味合いを持つようになったそうです。
また、かぶとは武士にとって単なる防具というだけでなく、勇敢さや強さ、そして地位や権威の象徴でもありました。立派なかぶとを身につけることは、一人前の武士として認められることの証でもあったわけです。そのため、子どもの日に飾られるかぶとには、子どもたちが強くたくましく育ち、将来、社会で立派な人物になるようにという親の願いが込められています。
理由を知ることで一つ一つの行事に少し深みが増すように感じませんか?とはいえ、3月3日も5月5日もどちらも子どもの健やかな成長を喜び、今後の無事な成長を祈るというイベントです。今年の5月5日は、子どもたちに「何がしたい?」「どんな遊びがしたい?」と希望を聞いて、子どもがしたい遊びを一緒にして過ごすのも良いかもしれません。