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幼稚園・保育所・こども園、どこが違うの?

- 目次 -
幼稚園・保育所・こども園の特徴と違いは?
幼稚園とは
保育所とは
こども園とは
どの園を選ぶか迷ったら

 

 

幼稚園・保育所・こども園の特徴と違いは?

 

「幼稚園」「保育所」「こども園」どれも子どもを預ける場所ですが、一体どこがどう違うのか詳しくご存知でしょうか? それぞれの施設では、その目的や対象年齢、特徴などが異なりますので、それぞれのメリットも含めて詳しく見ていきましょう。

 


幼稚園とは

幼稚園は幼稚園学校教育法に基づいて設置されており、満3歳から小学校就学前の幼児を対象とした教育機関です。文部科学省が所管しており、公立幼稚園と私立幼稚園に分類されます。

 

・目的:教育

・対象年齢:3歳以上

・保育時間:4時間程度(園によって延長保育あり)

・特徴:文部科学省のホームページには「幼稚園は、遊びを大切にした教育を行っています」と書かれており、遊びを通した教育的な活動の中で子どもの心身の発達を促しています。集団生活を通して社会性を、遊びを通して創造性をはぐくみ、幼児の「生きる力の基礎」を培うことを目的にしています。園によって違いがありますが、言葉や数など、小学校入学前の基礎的な学習を行うほか、英語教育なども行っている園もあります。

・メリット

1)年齢の近い子どもたちとの集団生活によって社会性をはぐくむことができる

2)遊びを通して創造性や表現力を豊かにする

3)基礎的な学習ができる

4)保護者同士の交流の場となる

 


保育所とは

保育所は児童福祉法に基づいて設置された児童福祉施設で、保護者の就労や病気などにより家庭での保育が困難な場合に、子どもを預かって保育する施設です。

保育園には、国の法律などにより定められた設置・運営基準を満たし、都道府県知事の認可を受けた「認可保育所」と、認可を受けていない「認可外保育所(無認可保育所)」があります。保育所の種類は、市町村が運営する公立保育所、民間の法人が経営する保育所、企業が従業員のために設置する企業内保育所などの種類があります。

 

・目的:保育

・対象年齢:生後6か月~

・保育時間:8時間程度(延長保育あり)

・特徴:保護者が仕事をしているなどの理由によって保育を必要とする子どもたちのための施設で、長い時間子どもが過ごす場所になるため、食事・睡眠(お昼寝)・遊びなどをとおして、子どもの心身の発達を総合的に支えることが目的です。保育内容としては、対象年齢が乳児から入学前の幼児までと幅広いため、個々の発達に合わせた保育を行います。食事についても、おやつを含めて提供され、栄養バランスのとれた食事が提供されます。

・メリット

1)0歳児から預かってもらえる

2)保護者の就労サポートをしてもらえる

3)乳児から幼児までという幅広い年齢の子どもたちが同じ施設にいることで、思いやりの気持ちや社会性をはぐくむことができる


  

こども園とは

こども園は、幼稚園と保育所(保育園)の両方の機能を併せ持つ新しいタイプの施設です。2013年の改正子ども・子育て支援法により創設され、0歳児から小学校就学前までの子供を対象に、保育と教育を一体的に行うことを目的としています。いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設です。認定基準を満たす施設は、都道府県等から認定を受けることが出来ます。

・目的:教育と保育の一体化

・対象年齢:生後6か月~

・保育時間:8時間程度(延長保育あり)

・特徴:こども園には、幼稚園的機能と保育所的機能を併せ持つ単一の施設として認定こども園としての機能を果たす「幼保連携型」、認可幼稚園が保育所的な機能を備えて認定こども園としての機能を果たす「幼稚園型」、認可保育所が、保育が必要な子ども以外を受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たす「保育所型」などがあります。

・メリット

1)0歳から小学校就学前まで一貫して利用できる

2)保育と教育のどちらも受けられる

3)乳児から幼児までという幅広い年齢の子どもたちが同じ施設にいることで、思いやりの気持ちや社会性をはぐくむことができる

 


どの園を選ぶか迷ったら

 

子育て環境も多様化し、それに合わせてそれぞれの施設も対応することでこどもの預け先の選択肢が増えてきました。以前は仕事をしている保護者は保育所を選ぶことが多かったと思いますが、現在は幼稚園でも延長保育や預かり保育を利用することで、仕事をしていても子どもを幼稚園へ通園させるケースも増えています。また、今は幼稚園と保育所の双方の特徴を併せ持つこども園もあり、昔に比べたらこどもの預け先としての選択肢は増えたように思います。もちろん待機児童の問題もあり、人気の園は入園が難しい現実もありますが、選択肢が増えるのは子どもにとっても保護者にとっても嬉しいことです。

実際に預ける先を選ぶのは、通いやすさや保育理念や園や保育所の雰囲気などもとても重要です。どんなに素敵な園や保育所でも、通うのに大変だと毎日のことでは大変ですし、その逆もしかりです。ただ、同じ幼稚園・保育所・こども園と言っても、お勉強に力を入れている園がある一方で、泥遊びなど、遊びをとおしての学びに力を入れている園があるなど、それぞれの施設でのカラーが大きく違うので、実際に通う子どもに合った園を選ぶことが大切です。実際に色々な園を見学すると、施設の雰囲気や職員の方々の様子なども分かるので、おすすめです。


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