-目次-
1. AIが当然にある世界へ
2.AIを便利に使うスキルを身につけよう!
3.AI時代を生き抜くための、子どもむけアプローチ
1.AIが当然にある世界へ

AI(人工知能)が話題になったな、と思ったら、あっという間にごく身近なものになりつつあります。大人が仕事で使用することも増えた一方で、子どもたちも、たわいない雑談から友達に話しにくい相談をAIにするなど、様々な場面でAIが登場するようになりました。
となると、子どもたちが成長するその未来は当然のようにAIが存在する世界のはずです。今はAIの発展途上であるがゆえに先の想像もつきにくいですが、そうしたAIが当たり前にある世界で過ごしていくことになる子どもたちは今どのように向き合っていけば良いのでしょうか。
2.AIを便利に使うスキルを身につけよう
AIは検索エンジンや翻訳から画像や動画を編集したり作成したりと、出来ることもどんどん増えていくので、とても便利であることは間違いありません。しかしその一方で、使い方を間違えると悪影響を及ぼす可能性もあります。
まず知っておかなくてはいけないのは、AIの回答は必ずしも正しいわけではないということです。AIから得た答えをそのまま鵜呑みにしてしまうのは危険です。実際、AIに頼り切ってしまうことで思考力や認知力が低下するという調査結果も出ています。
特に子どもたちは素直なのでAIから得た情報をそのまま受け取ってしまう可能性が高いため、それがいつも正しいわけではないこと、自分で考えることが大切であることを大人がしっかりと伝えておくべきです。
AIはあくまでも作業の効率化を助ける役割であり、それをいかに上手に使いこなせるようになるかがこれからのカギになってくるのではないかと思います。

そうした「AIを便利に使うスキル」を子どもたちに身につけさせるためのアプローチをご紹介します。
3.AI時代を生き抜くための、子ども向けアプローチ
AIと対決する!
何か質問を丸投げするという使い方よりも、日ごろから自分の考えやアイディアを深めるためのライバルのような相手として使ってみましょう。まずテーマを決めます(テーマは子どもにとって興味があるものでOK)。例えば、「子犬が出てくるおはなし」や、「オリジナルクイ ズ」など、楽しんで考えられるテーマがおすすめです。先に子どもが考えてからそのあとに同じテーマや質問をAIに投げかけてみます。ポイントは子どもがゲーム感覚で楽しめるような声掛けをしてあげることです。
AIの答えと子どもが出した答えを比べて、その共通点や違いを見つけることはもちろんですが、子どものほうが想像力に富んだ発想をもっているので、その点をしっかり褒めてあげましょう。
AIクエストをやってみる!
住んでいる場所や旅行先などで子どもにとって興味があることについてAIに聞きます(例えば虫好きな子どもには「市内で虫がたくさんいる場所を教えて」など)。そしてAIから情報をもらったうえで、実際にその場所へ行ってみるのです。AIからの情報が本当かどうか冒険しながら検証するのはゲーム性もあって楽しめるはずです。
他にも簡単にできる実験やレシピなどを調べて、AIが言うとおりになるのかを実験するの もおすすめです。
こうしたアプローチを子どものうちにしておくことで、AIを「答えを出すための道具」ではなく「思考を深め、行動を促すためのパートナー」として捉えることを子どもたちに教えることにつながります。


