-目次-
1. ケンカは社会生活の練習試合!?
2. まずは「話が出来る状況」をつくる
3. 必要なのは「犯人探し」ではなく「状況把握」
4. 解決するのはあくまで子ども自身
幼い子どもたちが集まると避けて通れないのが「ケンカ」です。 おもちゃの取り合い、順番待ち、ちょっとした言葉のすれ違いなど原因はさまざまですが、保護者としては「どちらが悪かったのか」「手を出さなかったか」「仲直りはできたのか」と、つい気が気ではなくなってしまうものでしょう。
今回は、低学年くらいまでの子ども同士のケンカにおいて、保護者が意識したい「立ち回り」についてまとめました。
1.ケンカは社会生活の練習試合!?

まず念頭に置いていただきたいのは、この時期のケンカは決して「悪」ではないということです。同年代の友達と関わる中で生じる衝突は、社会性を身に付ける過程で不可欠な経験です。
最初はぶつかり合ってばかりでも、ケンカを通して子どもたちは少しずつ「自分の欲求を伝え、相手の事情を知り、折り合いをつける」という術を学んでいきます。これは将来、社会で生きていくための大切なトレーニングであり、いわば社会生活の練習試合です。 保護者の役割は、どちらが悪いかを裁く「裁判官」ではなく、ルールを見守る「審判(レフェリー)」に徹することだと心得ましょう。
2.まずは「話が出来る状況」をつくる

もしケンカの真っ最中に遭遇したなら、最初にすべきは「クールダウン」です。双方が興奮している場合は、まず物理的に距離を離し、落ち着くのを待ちましょう。
「悔しかったんだね」「まだ使いたかったんだね」と、子どもの感情を代弁してあげることで、高ぶった気持ちは収まりやすくなり、事情を話しやすい空気が生まれます。 ただし、もし手を出してしまった事実がある場合は、理由のいかんを問わず、保護者として先に相手のお子さんや保護者の方へ謝罪しておく姿勢も大切です。
3.必要なのは「犯人探し」ではなく「状況把握」

つい「どっちが先にやったの?」と犯人 を探したくなりますが、大切なのは「何が起きたか」を客観的に把握することです。 親としてはどうしても我が子の味方をしたくなりますが、その気持ちは一度グッと抑え、冷静に状況を見つめましょう。大人から見れば理不尽な理由でも、子どもには子どもなりの「正義」があります。まずは否定せずに言い分を聞いてあげてください。
なお、園や学校でのケンカは、我が子の話だけで全容を把握するのは困難です。状況を詳しく知りたい場合は、先生に相談して客観的な視点を取り入れるのが賢明です。
4.解決するのはあくまで子ども自身
保護者はつい、子どもに解決策を提示してしまいたくなりますしそのほうが簡単です。しかしそこはぐっと堪えて「どうしたらよかったと思う?」と聞いて子ども自身がそれを考えることがとても大切です。
子どもたちにとってはケンカも含めてすべての経験がその成長の糧となるものです。ケガをさせた(させられた)場合は、別途「暴力はいけないこと」として教える必要がありますが、ケンカの原因そのものについては、親が黒白をつけないことが重要です。 「ケンカは学びの宝庫」と捉え、子どもが自ら解決策を見つけ出せるよう、優しく背中を押してあげてください。

