-目次-
1. 「ごめんなさい」や「いいよ」を強要する
2. 「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんでしょ」
3. 親が感情的になって参戦してしまう
「子どもにはお友達と仲良く遊んでほしい。ケンカはあまりしないでほしい」。そう願うのは、保護者として当然のことかもしれません。 しかし、ケンカは子どもにとって「自分と他人は違う考えを持っている」と学び、その違いを理解して折り合いをつけていくための、非常に大切なトレーニングでもあります。 とはいえ、相手のお子さんも関わるデリケートな問題ゆえに、解決を急ぐあまり保護者がついとってしまいがちな「NG行動」があります。
1.「ごめんなさい」や「いいよ」を強要する

子どもが誰かとケンカしていたら、反射的に「ほら、ごめんなさいは?」と言わせてしまいがちです。しかし、納得感のない謝罪は、ただの「その場をしのぐための儀式」になりかねません。すぐに謝る必要があるのは相手のお子さんに手を出してしまった時で、その時も子どもに言わせるよりもまず保護者が相手のお子さんや保護者の方に謝罪したほうが良いように思います。
子どもには子どもの理由があってケンカになっているため、事情を聞かずに頭ごなしに叱ったり相手への謝罪を無理に言わせてしまうと、反発心から何があったのかを保護者の方に正直に話す気持ちにはなりにくくなってしまいます。
事情を聞いて話をし、子ども自身が自ら考えて相手に謝罪をしたい気持ちになってから謝るという流れが望ましいです。保護者は子どもの考えを促すようサポートしてあげてください。
また、同様にやってしまいがちなのが「いいよ」の強要です。相手のお子さんが「ごめんね」と言ってきたら「いいよ」と言わせ「許し」を強要してしまいがちですが、それもまた誰かが強要してさせるものではないからです。
2.「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんでしょ」
「男の子でしょ」「女の子でしょ」なども同様で、生まれた順番や性別で我慢を強いるのは、子どもにとっては最も理不尽なことのひとつです。
年齢や性別を理由にされてしまうと「自分という個人」を見てくれていないと感じてしまいます。また年齢も性別も自分ではどうしようもない事実であり、それを理由にされるのは大人でも不公平な気持ちになってしまうのではないでしょうか。
兄弟げんかの際になど、つい上の子どもに我慢を強いてしまいたくなりますが、下の子よりは年上でもまだまだ小さい子どもです。
年上だから我慢しなさいと頭ごなしに言うよりも「〇〇はどうしたいの?」と気持ちを聞いて一人の人間として意思を尊重するようにすることで、自然と自分以外の人間を尊重できるようになっていくはずです。

3.親が感情的になって参戦してしまう
我が子がトラブルに巻き込まれるのを見ると、親としてはつい相手のお子さんや保護者の方を責めたくなることもあるかと思います。特に子どもに話を聞いて、それが相手のお子さんの一方的な意地悪に思えたりする時には特にそんな風に思ってしまうかもしれません。これは、我が子を守りたいという愛情ゆえの反応です。 しかし、大人が感情を爆発させてしまうと、子どもは驚いて萎縮してしまいます。ケンカだけでなく他に何か相談したいことがあっても言いにくくなってしまうかもしれません。
保護者の方は心配になってしまう気持ちも当然ですが、まずは一歩引いて上手に問題を解決できるように支えてあげるコーチのような存在でいるよう心掛けましょう。大人が冷静でいることが、子どもが安心して自分の気持ちと向き合うための、一番の助けになります。
ケンカをして思い切りぶつかって、それでも自分たちなりの解決策を見つけてまた笑い合う。この「ぶつかっても修復できる」というプロセスこそが、子どもの自己肯定感を大きく育てます。「自分の気持ちも大事だけど相手の気持ちも同じくらい大事なんだ」と経験で理解していく、この仲直りの経験が一生モノの「自信」へとつながるはずです。
保護者にとってはなかなか辛いところではありますが一歩引いてその成長を温かく見守ってあげてください。

