子どもが乱暴な言葉を使ったら。叱る前に知っておきたい3ステップ
-目次-
「バカ」「あっちへいけ!」など乱暴な言葉を我が子が使うようになったら、驚き慌てて「いったいどこで覚えてきたの?」「なんでこんな言葉遣いをするの?」と不安になってしまうのも当然です。しかし、幼児期の乱暴な言葉遣いは子どもの性格や愛情不足に直結するものではないことが多いです。今回は子どもの発達心理を紐解きながら、子どもが乱暴な言葉遣いをした時に保護者はどのように向き合えばいいのかを3ステップでご紹介します。
1.ステップ1:乱暴な言葉の裏にあるものを知る

子どもが乱暴な言葉を使う時には、大人とは全く違う心理が働いているといって良いかと思います。まずは、「なぜその言葉を発するのか」という理由を知ることが大切です。
1)言葉の響きや大人の反応を楽しんでいる
乱暴な言葉の響きが新鮮で、面白く感じているパターンです。また、その言葉を口にした時に大人が反応したり、大きなリアクションをとることで嬉しくなってしまって、繰り返し使ってしまうことがあります。
2)自分の感情を表す語彙が少ない
自分のなかの感情(不安、悔しさ、イライラした気持ちなど)を適切な言葉で説明したり表す語彙力がまだ育っていません。そのため、気持ちを表現する方法として乱暴な言葉を使ってしまうことがあります。
3)周りのまねをしている
お友達や上の兄弟、アニメのキャラや動画で見て…など誰かがそれを口にしているのを聞いて真似しているケースも多くあります。
このように、乱暴な言葉を口にしている理由を知ることが最初のステップです。
2.ステップ2:NGな対処法を知る
乱暴な言葉を聞いて、感情的に怒ってしまうのは逆効果になることがあります。避けたほうが良い対処法を知り冷静に対応することが2つめのステップです。

【やってしまいがちなNG対処】
・大げさに驚く 激怒する
大きな反応は子どもの「かまってほしい」気持ちを刺激してしまいます。
・「そんなことを言う子は嫌いだよ」と拒絶する
子どもを傷つけ孤独感を与えるだけになってしまい、問題の解決にはつながりません。
・その言葉を繰り返し口に出して注意する
かえってその言葉が記憶に残って定着してしまうことで、その言葉そのものに執着してしまう可能性があります。
【OKな対処法】
1.冷静に低めのトーンで短く伝える
「その言葉は悲しくなるから使わないよ」「いやな気持になる言葉だよ」と低めのトーンで真剣な表情をして短く伝えます。反応は最小限に抑えるのがポイントです。
2.気持ちを代弁して言い換えてあげる
乱暴な気持ちの裏にある気持ちを汲み取って別の言葉で言い換えます。そうすることで正しい表現方法を学ぶことができます。
3.言わなかったとき、優しく言えた時を褒める
言い直すことができたり自分の気持ちを乱暴な言葉でなく伝えることが出来た時には、そのことを褒めて認めてあげてください。
3.ステップ3:家庭でできる「優しい言葉」を育む工夫
言葉遣いは日々の生活やコミュニケーションの中で少しずつ整っていきます。過度に神経質になる必要はありませんが、少しだけ意識することが豊かな言葉の土台を育てることにるながります。
・家庭内での言葉遣いを見直してみる
子どもは周りの大人の言葉を驚くほどよく聞いています。夫婦間での会話や、保護者自身がどのような言葉遣いをしているか一度振り返ってみることも大切です。
家庭内でも「ありがとう」などのポジティブな言葉を日ごろから意識して使う事で、子ども自身も他の人に対して優しい言葉を選べるようになっていきます。
・感情のバリュエーションを表す言葉を絵本などで増やす
絵本の読み聞かせなどをとおして、様々な感情の表し方があることを知ることで、自分の感情を表現する言葉の手札を増やすことができます。
小さいころの言葉遣いは一時のブームのようなもの。いずれ成長とともに落ち着いていきます。初めて耳にすると驚いてしまうかと思いますが、成長過程のひとつだと思いゆったりとした気持ちで見守ってあげてください。




